床ずれは年齢には関係なく、寝たきりの人や車いすが手放せない人、自分では体の向きや位置を変えられない人なら誰にでもできます。しかし高齢者は、他の年代よりも床ずれが出来やすくなっています。また、床ずれは体のどの部分にもできることがありますが、できやすいのは腰から下です。骨が盛り上がっていて皮膚の上から触れやすい部分、たとえば腰、かかと、ひじ、尻などは、圧迫がかかりやすいため床ずれができやすい場所になります。
床ずれは、ほとんどの場合、痛みとかゆみを伴います。しかし、感覚が鈍くなっている人は、重症で深い床ずれができても痛みを感じない場合もあるそうです。床ずれは、皮膚が損傷を受けている症状によって4段階に分類されています。具体的には、皮膚が赤くなり炎症を起こしているステージTから、筋肉・脂肪・骨まで損傷が及んでいるステージWまであります。
・ステージT…赤くなる。この時期に予防できる。
・ステージU…浅い床ずれ。真皮にいたる。
・ステージV…深い床ずれ。皮下組織にいたる。
・ステージW…最も深い床ずれ。骨・筋組織にいたる。
感染症にかかると浅い床ずれでも治りが遅くなり、深い床ずれの場合は命にかかわります。骨まで達する床ずれは骨髄炎を起こしているので、抗生物質による治療を何週間も行う必要があります。最も重い床ずれでは、感染が血液にまで広がる敗血症を引き起こす危険性があるのです。